Vaga luna, che inargenti (Vincenzo Bellini)

流れるようなフレーズが美しい，やさしい曲調の曲です． イントロと出だしが最高．

音楽之友社「君と旅立とう」に収録されている 変イ長調の楽譜を使いました．

先生から，体を沈み込ませるようなイメージで声を落として， と繰り返し言われました．

声楽では先生からの指示は多くの場合イメージで行われます． 声を出すのに関係する重要な筋肉のほとんどが自分の意思で 動かせない筋肉だからです． これが声楽のレッスンを難しくしている原因で， トライアンドエラーで先生に「その感じ」といわれたら 何がよかったのかもよく分からないままに頑張って再現するように 努力する，というのを繰り返しています．

今の声，前と全然違うでしょ？と言われても正直よく分からないのです． 違いが分かるようには早くなりたいものです．(2016.1.31)

2回目のレッスン．

• 弱起の曲なのでVaga luna の lu から始まる感じで．
• questi や testimonio, desir などの i の音が弱くなる 傾向があるのでしっかり響かせるように．
• il linguaggio あたりの静かな部分を適当に歌っていたのを ちゃんと響かせるように気を使って歌うように．
• ed a lei che mi'nnamora の繰り返しは ブレスを挟んで続けてクレッシェンドするように． これは息が足りなくなり難しい．
• ei sospiri の最初の音を譜面通り出すように言われました． これはカラオケでよくある，低い音を出してから上げて合わせる 「ずり上げ」を指摘されたものです．基本的に声楽ではずり上げはNGです．

細かいテクニックはともかく全ての音を響かせるように気を配ることは 重要だと納得しました．(2016.2.21)

3回目のレッスン．

並行してレッスンしている Vergin, tutto amor で指摘されていた o の母音が弱い点を矯正しました． 前に弱いと指摘されていた u の母音は十分よくなっているので もう意識しなくてよいそうです．ブレスの位置をいくつか追加 しました． （2016.3.27）

4回目のレッスン．

出だしの Vaga luna, che inargenti の [n] が出ていないと言われました． 他はいままで言われたことに気をつければ大丈夫だったようで， この曲はひとまず今回で一区切りとしました（2016.4.24）