Sento nel core (Allessandro Scarlatti)

先生チョイスの短調曲です.定番中の定番曲です.

全音楽譜出版社「イタリア歌曲集1(中声用)」収録のヘ短調の楽譜を使用します.

レッスンは次回からです.短調の曲であっても今は気持ち良い声で歌う ことを優先させるつもりですが, 事前に譜面をさらってみて予想する曲個別の注意点は,重要な所から,

  1. 調号は変わらないが 2 ページ 4 段目 Splende una face から 3 ページ 3 段目 amor sara. まではラ♭で終止する 平行調の変イ長調に転調している(と思う). 長調のスケールを 意識して特に最初の Splende から明るめに歌う.
  2. この時代の曲は繰り返しが多いのが特徴で 装飾過剰にならない程度に繰り返しに差をつける.

といったところだと考えています. (2016.8.21)

1回目のレッスン
7小節めの [certo do]lore のような高めの 4 分音符 3 つが降下 する形が頻出します.どれも基本的に強調するように言われました.
自分が最も難しいと思っているのは21小節めの certo dolore のように伴奏が無くなる所の音程です. 先生に相談すると,[cer] の音から意外性があって覚えにくいので 繰り返して覚えるしかないとのことでした.certo の前で一旦 完全に切り離して考える,do[lo]re のloに焦点を合わせて そこに向かって組み立てるなどの方法があるとのことでした. いろいろ試行錯誤してみようと思います.自信がないと小さな声に なりがちで修正するのにも障害になるので自信がない場所こそ意識して 通る声で歌うように言われました.
大雑把に言うとうまくいっていると声がよく響くので, よく響くことを目指して練習すればだいたい大丈夫なのだろうと思います. (2016.10.9)

2回目のレッスン
暗い曲なのですが,小難しい表現を考えず,低音から全て響かせる, O sole mio ばりの明るい声で歌うようにと言われました. 意外な指導ですが非常に納得できます. そのほうが気持ち良く練習できますし.
やはり 22 小節目の dolore の [lo] の音程が難しいです. 後から伴奏で正解の音が出るのが厳しい.細かいところでは 15小節目の Nel の音を下から入らずに頭からビシッと出すこと, 29小節目の che のファの高音を思い切って出すこと, 特に気をつけないといけないのは 37 小節目の Splende una の所で音を下げるタイミングが早すぎていたことです. una の[u] をしっかりドで出せ,というふうに理解しました. 修正すると格調高い印象になりました. (2016.11.20)

3回目のレッスン
難しい 22 小節目の dolore の [lo] の音程は合わせられる ようになってきました.「やり方」があるわけではなく 練習あるのみだということがわかりました.
7小節目などのファレドの4分音符のようにいきなり高い音から始まる所を 先生は「驚かし」と表現され,ここを思い切って出すことが重要だ と教えていただきました.
15小節目などの Nel core は e 音を長く l と c を寄せるように.
A-B-A の3部構成なので中間部の練習回数が少なくなるため意識して 中間部を練習する.
45小節目の amor sara は力を抜くように.
今回で終わってもいいと言われましたが志願してもう一回 やることにしました. (2016.12.25)

4回目のレッスン
音を出してから上げる癖が出ることがあるので それに気をつけて,淡々と格調高く歌うことに注意して 歌い,ひとまずこの曲は現時点ではレッスンに区切りを つけることになりました.(2017.2.19)


Updated in March 1, 2017, misc Yamamoto Lab.