第3回入門ゼミナール補足資料

高校までの教科書は教科書によって定義が違う, ということが起こらないように検定が行われている. しかし大学の教科書は検定が存在しないために同じ用語が違った定義で 使われることがある.使用している教科書の中での定義を確認する必要がある.

3.2節

主記憶装置をプロセッサに含まない定義も多いので注意を要する. 一般的にはプロセッサのチップと主記憶装置の部品は別の部品として 実装されていることが多いためである(図3.1). この教科書では主記憶装置をプロセッサに含んでいるので注意を要する.

図3.1

図3.1 プロセッサの定義のバリエーション

図3.1にはデータを記憶する装置として「レジスタ」,「主記憶」,「補助記憶」が 書かれている.多種類の記憶装置があるのは高速な装置は高価なために大量に 搭載できないからで,大容量の比較的低速なメモリと組み合わせて使用される. 図3.1ではレジスタが最も高速,高価で補助記憶装置が最も低速,安価である. 主記憶装置はその中間的な速度,価格である.現在はレジスタと主記憶の 中間的な性質をもつキャッシュメモリをCPUに搭載するのが一般的である.

3.2節

プログラムは補助記憶装置にある状態では実行できない. 一旦主記憶装置にコピー(ロード)してから実行される.


Updated in May 20, 2020, Yamamoto Hirosh