章末の練習問題を解け.
第 6 回課題「MS エクセル,コピー,グラフ」 を読んで第 6 回課題を提出しなさい.
Excel の FREQUENCY 関数を使いデータの分布を調べる. オプションの分析ツールを使う方法もある.
FREQUENCY 関数は,配列 2 個を引数とし,配列 1 個を返す. 第一引数の配列は分析したいデータで, 今回の例では平均点のデータである.
分布を求める,とは入力データの値に対して適当な区間を指定して, それぞれの区間に属するデータの個数を数えることである. 今回の例では 0 点 から 100 点までの点数 s を s ≦ 10 の区間,10<s≦20 点の区間,… 90<s の区間, のように分け,それぞれの区間の点数を取った 学生の数を集計することである.
第二引数は上記区間を設定するための配列で, それぞれの区間の上限の値で指定する. ただし,最後の区間は指定した値すべてよりも 大きいデータが属するため上限を指定しない. 第二引数の配列の値が a1,a2,…an であったとすると最初の区間は a1 以下のデータ, 次の区間は a1 より大きく,a2 以下のデータ,… 最後の区間は an より大きいデータが属する. データの区切りの値が n 種類であれば区間の数はその両側も含めるので n + 1 種類となる.今回の例では区切りを指定する配列は 10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90 の 9 個の値とする. これにより s≦10, 10<s≦20, 20<s≦30, 30<s≦40, 40<s≦50, 50<s≦60, 60<s≦70, 70<s≦80, 80<s≦90, 90<s の 10 個の区間の分布を調べることができる.
単純な関数と違い,戻り値は配列となる.上記理由から 区間を指定する第二引数の配列の長さより 1 多い長さの配列を返す. 今回の例では戻り値は長さ 10 の配列である.
以下では H3 から H22 までの列に学生の平均点が求められていると仮定する. 自分の表がこれと異なる場合は適宜読み替えて実行せよ.
上記操作で頻度データが計算されるので, 結果の範囲を指定してグラフを書くことができる
必須ではないが,後でグラフの表示に利用するため, 各区間のラベルを書いておくとよい.L2 に「ラベル」と書き, L3 から L12 までの 10 セルに順に区間のラベル -10, -20, -30, -40, -50, -60, -70, -80, -90, -100 を入力する.このデータをグラフのラベルとして利用できる.